2008年5月28日水曜日

分散(第1章)

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「分散システム 原理とパラダイム」
アンドリュー・S. タネンバウム (著), マールテン・ファン スティーン (著), Andrew S. Tanenbaum (原著), Maarten van Steen (原著)

↑の本を読むことになったので、まとめていきます
今回は第1章



■分散システムの定義
分散システムはそのユーザに対して単一のコヒーレントシステムとして見える独立したコンピュータの集合である。

例1)大学や会社部署におけるワークステーションのネットワーク
例2)注文の自動処理を支援する作業フロー情報システム
例3)World Wide Web


■目標
○ユーザとリソースとの接続
例えば、1つのプリンタを複数ユーザで共有

○透過性
プロセスやリソースが複数のコンピュータにまたがって物理的に分散されている事実を隠蔽したい。

○開放性
インターフェース定義が重要
メカニズムからポリシーの分離

○スケーラビリティ
拡張のし易さ


■ハードウェア概念
○マルチプロセッサ
全てのCPUは共有メモリに直接アクセス


○同種マルチコンピュータシステム
各CPUはそれ自身のローカルメモリを持つ

○異種マルチコンピュータシステム
分散システムの多くはコレ


■ソフトウェア概念
○分散オペレーティングシステム
-ユニプロセッサオペレーティングシステム
CPUが1つだけのコンピュータを管理

-マルチプロセッサオペレーティングシステム
CPUが複数のコンピュータを管理

-マルチコンピュータオペレーティングシステム

-分散共有メモリシステム

■ミドルウェア
分散透過性を改善するために用いられるソフトウェアの付加的な層

○ミドルウェアモデル

○ミドルウェアサービス
-通信機能
-アクセス透過性
-名前付け
-永続性

■まとめ
分散システムは共同で動作する
○利点
-異なるコンピュータで動作する異なるアプリケーションを単一のシステムに統合しやすくなる
-分散システムは下位にあるネットワークの大きさに比して大規模化しやすい